現在ブラウン管の大型テレビをご覧の方が「買い替え」として薄型大画面テレビを検討される場合で、特に50型以上の大画面を必要としない方には、液晶テレビがおすすめです。
30型〜40型の液晶テレビは、機種も豊富で、消費電力がプラズマの6割〜7割程度と少なく、パネル寿命も一般的にプラズマの2倍程度と長いので、多少本体価格が高くても、長期的には経済的で、エコロジーにも繋がります。
また、通常のテレビ番組では、映画よりも明るいシーンが多いので、明るい映像の再現性に優れた液晶なら、従来からお使いのブラウン管テレビに近い感覚で楽しめます。
・液晶テレビには、いままでのテレビと異なる性質がありますので、最新の液晶テレビを購入する際、いくつかのチェックポイントがあります。
・液晶テレビのカタログに表示されている液晶テレビのスペック表などにある○○×○○とか16msとか450cd/m2等の聞きなれない単位も分かりやすく解説しています!
・液晶テレビとプラズマテレビの違い(メリット・デメリット)も公開していますのでご覧ください。
画素数とは一般的には数が多いほどきめ細かく、一般的に画面サイズが大きくなれば、画素数も大きくなります。同じ画面サイズなら、画素数が多い方が鮮明な映像です。
22V型以上の液晶テレビの場合、各社1280x720(水平x垂直)以上の画素で構成されており、従来のテレビ放送に比べ、約2倍のきめ細かさで放送される「ハイビジョン放送」の画質を充分再現し、楽しむことが出来ます。
ポイント
電子情報技術産業協会
(JEITA)では、垂直方向の画素数が650を超えるディスプレーを「ハイビジョン対応」と規定しています。
21V型以下の場合、640x480(水平x垂直)で構成されているものがほとんどですが、D2端子を装備していれば、DVDプレーヤーからのプログレッシブ映像出力を、充分な高画質で楽しむ事が出来ます。
液晶テレビの弱点で、一番気になるポイントです。パソコンの液晶モニターと同じで、画面を上下や左右から見た場合、画面が見えにくくなります。上下、左右共に、170度(正面を基準)確保されている製品がほとんどですが、安価な製品の場合、「110度」という製品もあります。従来のブラウン管テレビには無いところなのでご注意ください。
液晶テレビの弱点で、気になるポイントです。液晶の性質上、映像信号に対し、画面表示が遅れる結果、スポーツなど動きの早いシーンでは、画像がぼやけた感じになります。
単位は(ms:ミリセカンド・100分の1秒)で、値が小さい(応答速度が速い)ほど「ぼやけ感」が少なく、高性能と言えます。最新機種では、16ms程度です。表示していないメーカーの製品は、それよりも劣ると考えられます。(18ms〜25ms程度)
液晶テレビの輝度とは画面表示の明るさのことで、単位はカンデラ(cd/m2)で表されます。
450cd/m2〜500cd/m2程度とメーカーによって多少差があります。数値の大きいほうが画面が明るくなります。輝度が高ければ、明るい部屋や太陽が当たるところでも映像をはっきり見ることができます。
数値の大きいほうが明るく、高性能といえますが、最近の液晶テレビではかなり調整ができるので、参考程度にすると良いと思います。
カタログでは、「500:1」や「800:1」等と表現されています。明部と暗部の明るさの対比です。
この比率が高いほど色がはっきりして鮮やかな画質になり、高性能といえます。
現在発売されている液晶テレビは、映像の密度が高く、従来のテレビに比べ、近くで見ても綺麗です。適正とされる画面と視聴者の距離は、従来のテレビが、画面の高さの7倍程度とされるのに対し、液晶テレビでは3倍程度と近く、ワイドタイプの30V型でも、1.2m以上の視聴距離が取れる部屋なら設置OKです。
液晶テレビにどのようなチューナーが内蔵されているか、必ずチェックしてください。
地上デジタルチューナー内蔵タイプをお勧めです。
EPGは、液晶テレビの画面に番組表が表示されるだけでなく、出演者やキーワードでの番組検索や予約が可能で大変便利です。
液晶テレビとプラズマテレビの最大の違いは
プラズマテレビは自発光、
液晶テレビは透過型という違いから、
低反射・薄型・低消費電力の液晶に対し、
大画面・高画質・ホームシアターのプラズマといわれています。
ポイント | 見分け方 | 軍配 | 解説 |
きめ細かさ |
同じサイズのテレビを、同じ距離から見ると、プラズマと液晶ではハッキリと違いが分かります。 |
液晶 |
「同じ画素数=同じ解像度」なのですが、実際には、液晶の方が、各画素の間隔が狭いので、しっとりと滑らかで、緻密な印象を受けます。 |
画面ムラ | 斜めから見ると、プラズマと液晶では、画面のムラ(見易さ)に違いがあるのが分かります。 |
プラ |
プラズマは電球のように自ら発光するのに対し、液晶はステンドグラスのように、後ろから光を当てるという構造の違いがあります。 液晶でも機種により若干の違いがありますので、実際に自宅に設置した場合を想定し、斜めからの「見易さ」を確認しましょう。 液晶でも、最新機種ではかなり改善されていますが、大勢で見る事が多い方は注意すべきポイントです。 |
クッキリ感 | 髪の毛など、黒く映る部分が潰れていないか確認しましょう。 |
液晶 |
黒い部分がより黒く映る事で、メリハリの利いたクッキリした表現が可能になります。 プラズマでは、予備放電といって、電源をいれるだけで、パネル全体が薄明るくなります。 黒く映るべき部分も、グレーに見えるので、画像全体としてはメリハリが乏しくなります。 液晶とプラズマを店頭で比較すれば、一目瞭然です! |
滑らかさ (色調、明暗) |
夕焼けや、人間の顔など、色合いや明暗が連続している部分(グラデーション)に注意すると、無いハズの境目(擬似輪郭)が見える。 |
液晶 |
従来のブラウン管テレビ(アナログ)と異なり、デジタル処理の宿命ともいえる、プラズマ、液晶共通の課題ですが、構造的には、液晶テレビの方が優れています。 年々改良されていますが、プラズマテレビではまだ不自然さが気になるところです。 逆に言うと、各社の、高画質技術の見せ所でもあります。 |
「動き」への対応 |
アクション映画やスポーツ等、「動き」が激しい映像を見てみましょう。 画像が尾を引いたり、ピンボケ感の無いモノが優れています。 |
プラ |
液晶もかなり改善されていますが、構造的には、自ら発光するプラズマの方が有利です。 |
色再現性 | ブラウン管以上 (約1.3倍) |
液晶 | ブラウン管同等 |
外光反射 | ブラウン管同等 | 液晶 | 低反射傾向 |
消費電力 | ブラウン管同等、それ以下 | 液晶 | ブラウン管テレビ以下 |
寿命 | パネル輝度半減は ブラウン管以上 (日立6万時間以上) |
同等 | バックライト寿命は ブラウン管以上 (日立6万時間) |
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